大手企業の役員さんと打ち合わせをした時に,その役員さんが話題提供として紹介してくれたのが,この『自助論』です。

この本,今,役員さんの会社でブームになっているのだそうです。

竹内均さんの後書きまで読み進んだら,この本は,福沢諭吉の『学問のすすめ』と並んで,明治時代の青年に読まれた本なのだとわかりました。
『学問のすすめ』はかなり感動的に読みました。明治維新になり,なぜ勉強しなければいけないのかが,しっかりと書かれています。自覚してかかるべき事なので,『学問のすすめ』はお薦めです。

『自助論』は事例が西洋の人のお話で,ピンと来づらいのですが,冒頭の「天は自ら助くる者を助く」はズシンと響きます。自分がしっかりすることなのです。

途中,フランシスコザビエルが出てきます。期待して読みました。インドへ行き熱心に布教した様子が書かれています。次が日本だ!と感動の準備をしつつ読み進めたら,いきなり中国になってしまいました。間の日本での布教活動は,西洋では話題性が低かったのかと,ちょっとがっかりしました。

若い人は,この本に書いてあるような崇高な精神を持つことです。
私もまだまだ前進しようと思いました。
良い本です。