北海道の福嶋先生とのコラボで作った3年生の棒グラフのソフト。
起動すると,ご覧のように棒が出ていません。
この状態で[棒]アイコンをクリックするとどうなるでしょうか。
そんなことを考えさせることが出来る作りになっています。
このソフトを早速ダウンロードした福嶋先生から,算数のMLにメールが届きました。
この算数ソフトでは、極端な例を一瞬にして示すことができます。
アナログで考えると、何枚もグラフをかくしかありません。
でも、カルチャーショックを受けるような驚きを与えることはできないでしょう。
一瞬が大事です。
一瞬の早業。
それを見ながら,「適切な縦軸」を子どもが自分から考え出していきます。
棒がはみ出すのですから,これは面白いのです。
でも,楽しんで終わりとはなりません。
「えっ,何で飛び出すの?」と頭が働き出します。
飛び出すことが,どうも不自然と感じるからです。
また,逆に,全部の棒が短くしか出てこなかったら,それもおかしさを招きます。
そうして,同時に,「これも,変だ!」と頭が動き出します。
こういう現象は,板書でちょくちょく起こります。
「2+4=5」などと,間違えを書いてしまうと,すぐに「先生,違います」と声を上げてしまう子がいます。
先生は,「間違えはどこでしょう」と発問をしていません。
それなのに,気になって指摘をします。
問われなくても,反応するのですから,「不自然は子どもの補正能力を発揮させる」と言えますね。
こういうことが指導の難しい適切な縦軸を考えさせる場面で起こるのです。
時代は確かに進みましたね。