札幌で赤坂先生の御講演を拝聴し,ちょっとアドラー心理学の本を読んでみたくなりました。
とは言っても,心理学のイロハが分かっていませんので,できるだけ易しそうな入門書を選びました。それが,右の『アドラー心理学入門』(岩見一郎著,ワニのNEW新書)です。
子どもに直接指導する先生方は,この本を読む事をお勧めします。
断片的に,一部を紹介します。
アドラー心理学の育児です。
「一,自立する
二,社会と調和して暮らせる」
まず,このような目標を掲げ,その方向に子ども達を援助します。
また,目標へ向かうための心理面での目標として,
「一,私は能力がある
二,人々は私の仲間である」
これらを掲げています。
こういった所は,私の研究ととても近い世界で,ただ,見方・用語が違うという程度の差と感じています。
驚いたのは「普通でいる勇気」という考え方が記されていた事です。 これは孔子の教えである「中庸」 です。
また,「ほめる」ことの構造が明確述べられています。子どものほめ方など,表面的な事でなく,その根本を学びたい先生は,ここをしっかり読むと良いです。その上で,「ここは日本だ」ととらえ直すと,さらによい「ほめる」が見えてくるはずです。
アドラー心理学は,学ぶべき点が実に大きいです。
※来月の5日,野口芳宏先生の新刊『国語科 授業の教科書』 が出ます! ご期待下さい。