【横山験也のちょっと一休み】№.3357
『吾妻鏡』を非常にゆっくりとしてペースで読んでいます。
そんなペースでも、時々、有名人が登場し、読んでいる私がびっくりしています。
つい先日、鴨長明が出てきました。
あの「方丈記」の長明です。
高校などの歴史で鎌倉時代を学びますが、政治と文学は別物として扱われているので、互いの接点を感じることはありませんでした。
鴨長明は次のように紹介されています。
「鴨社(かもしゃ)の氏人(うぢびと)菊太夫長明(ながあきら)入道」
その長明が3代将軍に謁見し、亡くなった頼朝の御忌日(ごきにち)に法華堂に入ったのですが、読経の間中、昔を懐かしく思い涙し、柱に和歌を記したと出ています。(3巻、p176)
長明は将軍と会える立ち位置にあるのですから、これはすごい人物と感じます。ウィキで長明を調べたら、「従五位下」とあり、得心しました。
こういうちょっとした感動をしたときに、『方丈記』をパラっとめくるといい感じになるので、本棚を探したのですが、ついに見つかりませんでした。
こういうこともあります。
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