【横山験也のちょっと一休み】№.2528
■ 有田和正先生を思いつつ ■
早いものですね。
有田先生が亡くなられて、もう5年です。
筑波大付属小での授業を見に行ったときには、全林野会館という広い会場だったのですが、すでに超満員。
先生の姿も子供達も全く見えず、声だけの参観という最初にして最後の体験をしました。
有田先生の偉大さを感じました。
船橋市の小学校でも5年生の水産業の授業をされるというので、参観に行きました。
もちろん、満員です。
出張授業なのですが、生の魚を使って授業が進みます。有名な浮き魚・底魚の授業でした。
出張授業でそこまでするのかと、力の差をいやというほど思い知らされました。
授業以外にも印象深い思い出があります。
有田先生といっしょにNECのプロジェクトを進めたことです。
小さな会議室で、私の向かいの席に座っているのが有田先生です。
かなり緊張しました。
具体的な社会の話をたくさん伺いつつ、仕事の進め方なども大変勉強になりました。
そうして、さくら社を設立し、有田先生の本を手掛けさせていただきました。
御自宅に何度かお邪魔させていただきました。
本棚に囲まれた応接間に案内され、教育に生きるということの神髄を見せていただいた思いになりました。
有田先生と言えば、社会科教育や教材開発の大御所です。
とくに有田先生の開発する教材はスケールが大きく、本や雑誌を読むたびに、これはすごい!とうなったものでした。
そのおかげで、私は算数の教材づくりに燃えることができました。
それが今、アフリカのルワンダにつながっています。
ルワンダに有田先生発の「教材開発」という概念を伝えて行けたらと思います。
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