有田先生が御病気になられたので,お見舞いに行って参りました。
東京にある大きな病院の18階に病室がありました。
中にはいると,有田先生は酸素吸入をされていましたが,とてもお元気で小一時間ほどたくさんの歓談をさせていただきました。
部屋は個室です。まるで,ホテルのようです。
椅子とテーブルもあり,テーブルの上には原稿用紙と書類・本が載っています。
窓の向こうには東京タワーがそびえています。
病院なのですが,有田先生には離れの書斎という感じです。
お話しの中で,心に強く残ったのは,「授業づくりの仕方」です。
有田先生は,「良い教材があると,授業の展開が全部変わる」とおっしゃっていました。
教材に力があればあるほど,授業の流し方は影響を受けるそうです。
有田先生は,若い頃,雑誌原稿の依頼を頂くと,そのテーマで本を30冊前後購入して,みっちり研究されていたそうです。原稿料より書籍代の方が高く付きますが,それでも,依頼されたチャンスを大切に,その時にしっかりと勉強を積む姿勢で望まれていたそうです。
有田先生を追いかける先生に,山口県の福山憲市先生がいます。1年前から算数の専科を担当されています。良い教材にあわせ,柔軟な授業展開し,その結果,これまで誰も成し得なかった,学年全員が100点を続出する授業を展開しつづけています。
福山先生も,算数の専科になったとき,算数の本を30冊以上購入し,学ばれたそうです。
一流の先生は,これまでの指導もふまえつつ,新しい指導をどんどんと生み出していきます。よく学び,授業を柔軟にすること,これが大事なのだと思います。