【横山験也のちょっと一休み】№.3439
日曜日の「いつものジョナサン」での山本先生のレポートに芦田惠之助の「七変化」が出てきました。
まだ30代なのですが、芦田惠之助をも学んでいるのですから大したものです。
その七変化の中に板書が出てきます。山本先生はその板書を知りたいと話していました。手持ちの惠之助の本は1冊しか無く、そこには板書例が紹介されていないとのことでした。
偶然ですが、私も惠之助の本を持っていました。国語を専門とはしていないのですが、野口先生、宇佐美先生と国語に強い先生の影響があり、とりあえずは買って持っていました。
そこには板書も載っています。
『教式と教壇』(同志同行社、昭和13年)
『小学国語読本と教壇 巻七』(志同行社、昭和11年)
久しぶりに棚から出し、少し読んでみたのですが、味わい深いですね。
2冊の本には付箋が貼られていて、その中の一つに「登場人物」に着目して付箋を立てていました。
その時、惠之助の時代にも登場人物があったとわかり、この用語の出どころはほぼ間違いなく映画と判断しました。
それがわかったのち、自分自身が登場人物は誰かなどと熱を入れて教えていたことを思い出し、ちょっと情けなく思いました。登場人物という言葉を教えることは意味のあることですが、熱を入れて教えても、国語学力の向上には役に立たないと思えたからです。
久しぶりに手にした本の巻末に、惠之助の別の本が紹介されていました。その昔、その本が気になり、ネットで調べたことがありますが、売っていませんでした。それが今日、偶然に売りに出ていたので注文をしました。良い本を読めそうです。