b8363教育同人社さんのすばらしい会場で,3時間もお話をさせていただきました。
ありがたいひとときでした。

お話ししたのは,3つ。
1,鉄板算数
2,鉄板教具
3,算数的体験を
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写真は,1の鉄板算数の一こまです。
こんな風に,板目表紙を首からぶら下げて算数をやるのですから,かなり変わっています。
変わっているから「良い」
変わっているから「悪い」
こういう論理は成り立ちません。
「良いか悪いか」は,子ども達を本時の目標にたどり着かせられたかどうかで判断されるからです。

この算数,かなり面白かったようです。
参加された皆さんが,大笑いしてくれました。
特に,重要な「音」を,全員が正解しました。
さすが!と思った次第です。

ところで,ひもの色が赤になっています。
これは,赤でないと話がふくらまないから,赤になっています。
赤のひもを用意しておいたので,とっても感じよく話が進みました。
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懇親会の後,道徳を研究している寺崎賢一先生とたっぷりお話をしてきました。
カントの話は,やっぱりよくわかりませんが,寺崎先生の考えている道徳は,なかなかいい感じです。
話し込んでいる途中,弁証法の3形態をすっかり忘れている自分に気がつきました。
「量質転化」の他の2つが思い出せません。
寺崎先生に聞いたら,さらっと,「否定の否定」「対立物の相互浸透」と話してくれました。
そうだった,と若い頃に語っていたフレーズを思い出しました。

「否定の否定」の考え方は,算数の学習と実によくフィットします。
この理解ができると,算数というのは,実にすごい構造になっていることがわかります。
算数を学ぶことへの大きな流れが見えるようになってきます。
その一端を,6月14日(土) 授業道場「野口塾」~大阪Special~でお話する予定でいます。
寺崎先生とのひとときも,実に楽しいものになりました。