【横山験也のちょっと一休み】№.3601
この本の出版をして、さくら社内で「やってみた!防災活動」への意識が高まっています。
スタッフTさんは、この本のP116に載っている「ペットの避難準備をやってみた!」を実際にやってみました。その体験レポートが社内で回覧されました。貴重なレポートなので、皆さんへもお知らせしたく、ここに転載します。
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我が家の防災やってみた!
スタッフTです。
『やってみた! いのちを守る64の防災活動』(以下、『64の防災活動』)を読み、我が家でも防災について考えるようになりました。我が家のメンバーは、私と夫、ナナ(柴犬・メス・推定4歳・7㎏)です。
まず考えなければならないことは、ナナとの避難です。保護犬のナナを引き取って、1年8カ月、今まで大きな地震はありませんでしたが、飼い主初心者の私たちは、ペットとの避難について考えたことはありませんでした。
タイミングよく、近所の公園で「人とペットの防災フェスタ」が開催されたので、2人と1匹で参加しました。
『64の防災活動』のP.116、117「ペットの避難準備をやってみた!」を参考に、ナナ用の避難グッズをまとめてリュックに入れて、クレートとナナを抱え、マンションの階段を5階から1階まで下りました。夫が不在の場合を想定し、私が全てを持ちましたが、思った以上に大変でした。
A: リュックを背負う+空のクレートを肩にかける+ナナを抱く
B: リュックを背負う+空のクレートを肩にかける+ナナを歩かせリードを引く
C: リュックを背負う+クレートにナナを入れて、クレートを両手で持つ
の方法が考えられますが、今回はAを試しました。災害の状況によって、どの方法が選べるのかわかりません。 リュックは重いし、クレートは持ちにくいし、ナナは動くし、階段で足元は見えにくいし...と、本当の災害のときに安全に避難できるのか、とても不安になりました。
防災フェスタの会場には、たくさんの人とペット(犬)が来ていました。ナナは、人が多いところ、にぎやかなところは苦手なので、ビクビクして歩けませんでした。しばらく抱っこしていたら落ち着きましたが、災害時にずっと抱っこすることはできないと思うので、人やにぎやかな環境に慣らす必要があると思いました。
会場では、ペット用の防災グッズの展示や、ペット防災手帳・資料の配布、防災グッズを持った時の重さ体験コーナー、ペットとの防災○×クイズコーナーなどがあり、知らないこと、知らないものがたくさんありました。中でも一番驚いたことは、私の住んでいる東京都日野市では、全ての指定避難所でペットの受け入れが可能だそうです。(但し、飼育場所は人間とは別の場所です。)
一番「いいね!」と思ったものは、【ペット同行避難スターターキット】というキットです。これは、ペット担当者がいない避難所で、飼い主自身がペット受け入れ作業ができるように考えられた道具箱です。グッズとともに、どの順番でペットの居場所を整えればいいのかなどの詳細な指示書も入っていました。このキットがあれば、担当者に頼らなくても、すぐにペットが落ち着ける場所が作れると思いました。まだまだ考えなければならないことは、たくさんありますが、今回の「やってみた!」で防災に対する認識が変わりました。
『64の防災活動』では、小学6年生の「やってみた!」が書かれていますが、大人も、ペットも全員が「やってみる!」ことが大切だと実感しました。一度だけでなく、定期的に「やってみる!」ことも大事です。みなさんも是非「やってみて!」
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いかがでしたか。
実際に体験してみると、気づくことがたくさんあると伝わってきます。
私も、近くの避難場所まで飲み水などをリュックに入れて歩いてみたいと思っています。