【横山験也のちょっと一休み】№.2479

■ 『〈道徳読み〉活用法』も楽しみです! ■

前田先生の『まんがで知る未来への学び』が2日前に発売になり、皆様のお手元にも届いているかと思います。
教壇生活とはちょっと離れたところにいる私でも、かなりの刺激を受けます。
いい本ですね。

そして、22日には、『〈道徳読み〉活用法』が発売になります。
こちらも楽しみです。

その昔、「指示待ち人間」という言葉が流行ったことがありました。
言われるまでは何もしない子を育ててしまいますよ、という警鐘の意味を込めての言葉です。

同様に、道徳で思うのは、「発問待ち人間」です。
「道徳読み」を世に出す前の道徳は、基本的に、教材を読んだら先生が発問をします。それに子供たちが答えると、関連する次の発問が出ます。それにも子ども達は考え取り組んでいきます。
この流れは授業としては極めて普通の事なので、誰も疑いません。
自然と、良い発問、悪い発問が生まれ、優れた発問を組み立てることが力量となっていきます。

この発問の連続は、力点が先生にあります。
優れた発問を考えるは先生であり、次の発問につなげるために子供の応答をどう受けて、どうつなぐかを考えるのも先生です。
要するに、「先生が一番頑張るスタイル」の授業なのです。
授業は先生を見よう!という傾向に自然となっていきます。

「道徳読み」はそこに一石を投じました。
まずは、子供達に考えさせよう。
道徳を子どもなりに意識し、自覚し、どうあるべきかを心から思うように取り組もう。
そうすると、先生ではなく、教材を自分なりの道徳の眼で読み込む子ども達に、自然と目が行くようになります。
これこそが、新しい道徳の授業です。

『〈道徳読み〉活用法』が発売されたら、「道徳読み」を知る先生がグンと増えます。
そうして、道徳の授業が教育改革の流れと合流していきます。
ありがたいことです。

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