【横山験也のちょっと一休み】№.3307
今日は、江部満さんの御命日です。
凄腕の編集者で、年間500冊を超える教育書を世に送り出していました。
頭の中には3000人の著者が入っており、同一編集者で雑誌を50年以上も編集したことはギネスにも認定されました。
その江部さんが明治図書を去られてすぐに御連絡があり、水道橋だったと思いますが、お会いしてお話を伺いました。
その時に、ご紹介くださったのが学習院大学の岩﨑淳先生です。国語の一流の先生とのことで、このご縁で岩﨑先生の本をさくら社から出すことができました。
江部さんが編集長をされていたころは、教師向け雑誌がたくさん発行されている時代でした。
『現代教育科学』『授業研究』『国語教育』『学級経営』・・・
私も及ばずながら、原稿を書いては、封筒に入れて投函していました。
まだ、手書きの時代でしたので、原稿用紙のマス目の間の細い空欄などに、加筆した言葉を書き、削る語はマジックで塗りつぶしと、この時代なりの推敲をしたものでした。
私の汚い文字は、ご迷惑をおかけしたのだろうと思います。
もう、新しい雑誌を願える時代では無いのですが、江部さんと一献傾けながら、これからの雑誌や本の話をしてみたいですね。
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