千葉県松戸市の千教研,学級経営部会に参加しました。
道徳の授業を見せていただいたのですが,授業を見て,痛く感動しました。
それは,「受容する心」を育てようとする授業だったからです。
この先生のクラスなら,私もかなり素直な人間になるだろうなと思いつつ,我が身を一層律しなければと思った次第です。
協議会では,授業をされた先生への高評と,もっと知りたいという質問が寄せられました。関心の高さが伝わってきました。
その後が私の講話の時間です。
授業とは関係なく,好きな話をして良いと言われていました。
ですので,「価値ある選択」か「せいの教育」を話す予定でした。
しかし,授業が良かったので,「受容の心」ということで,話を進めました。
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1,材料七分に腕三分(有田和正先生のお言葉)
① わかりやすい材料(マンガ,風船)
② 善悪の明瞭
③ 吹き出し
2,向上的定番用語(なあんだ何だ,リレーしたい・・)
3,椅子の座り方
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3の椅子の座り方は,事前に用意していました。
学級経営にも,道徳にも通じる,基本中の基本の学習事項だからです。
今回は若い先生が多かったので,誰もがやっているポピュラーな指導「げんこつ一つ分」の話もしました。
体と机の間のスペースを問えば,若い先生も「げんこつ1つ分」と答えてくれます。
正解です。
「では,なぜげんこつ1つ分なのですか」と問いました。
すると,少々とまどった様子になりました。
げんこつ一つ分は伝統的な空間です。
当たり前と思っている空間です。
それを改めて問われると,実はよく分からないままそうしていることに気づきます。
慣習として行っていることを,どうして?と考えてみるのは,実に有意義なことです。
「価値ある意味づけ」が見えてくるからです。
私は上体の動かし方との関連の話をしました。
終了の時刻が迫っていたので,ちょっと急ぎ足の話になりました。
うまく伝わっていれば良いのですが・・・。
どこかの野口塾で,げんこつ1つ分の話をしたいと思います。
松戸市の学級経営部会の先生方,大変お世話になりました。
授業をしてくださった先生,ありがとうございました。
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