【横山験也のちょっと一休み】№.3308

木更津技法研(野口芳宏先生主宰)の祝賀会がありました。
横田先生が植草学園大学の教授に、瀧澤先生は校長先生に、斎藤先生は教頭先生になられました。
そのめでたい新年度を祝っての会です。

技法研には長いこと参加していないのですが、小路先生が誘ってくださり、同席を楽しむことができました。小路先生には感謝しています。

参加者は野口先生も含めて8名。ご覧のような座席で歓談しました。
校長になった瀧澤先生と隣になったので、いろいろと教育話を伺うことができました。
どの話も実に面白く、とくに「初任10年は子どもと遊べ」といった話には、心から子ども達と交流する教師の姿が見えてきます。
時がきたら、形にしてみたいです。

祝辞の時間になり、私は世阿弥の「初心忘るべからず」の言葉を頂きながら、お話をしました。
この言葉は、「時々の初心忘るべからず」「老後の初心忘るべからず」と続きます。
世阿弥の『花鏡』に記された言葉です。

若いうちは自分の言葉で話した方が、生き生きとした様子や若さの持つ勢いも表れ、下手に故事成語を使って「何を偉そうに」となるより、グッドです。
次第に年齢を重ねると、名句や成語を用いるようにし、自分の考えを表面に出さず、奥に引き込めるようにすると、そこに奥ゆかしい雰囲気が出てきます。自分の言葉は成句を補足する程度で十分です。その補足に自分が表れるのですが、聞いている人は、それぞれに自分と句を結びつけ味わい、「いい人生を歩めている」と腑に落ちていきます。

宴の最後に、野口先生から色紙が贈呈されました。
今回は、その場で野口先生がお書きになり、お渡しされていました。
その毛筆の文字を見たのですが、達筆の度合いが一段と高まっていました。
コロナでも修養を怠らない野口先生のお姿に感動しました。

こちらは野口先生の御著書です。

 

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