【横山験也のちょっと一休み】№.2793

木更津技法研がzoomで開催されるというので、サークル外として参加しました。
不要不急の外出を控えているこの時に、ディスプレイ越しに皆さんのお顔を見ながら、ちょっとした学びの場ができるというのは、ありがたいことだと思いました。
コロナが無ければ、この手の交流の広がりは、もっとゆっくりだったろうと思います。

zoom技法研の中身は、道徳と修養。

皮きりは道徳の教科書教材「どんどん橋のできごと」で、植田先生がzoom模擬授業で話してくれました。

この教材を読んだのですが、やはり、道徳読みは面白いです。

滑り出しの1行目に、「畏敬の念」「日月に私照無し」を感じ、もうこれだけでも十分にいい修養になったと感じました。

その先は、やんちゃな子供達が川でアホな遊びして、どんよりとした内容で終わります。
そのどんより感が、1行目と良い感じでフィットしています。
前向きになれる授業になるだろうなと思った次第です。

話の半ばごろに、「正くんはゆうきがないんだなぁ。」という一セリフがあります。
度を越えた方向へ勇気を出せと言っているのです。

この勇気は正常ではありません。
悪です。
ここはキッチリと明瞭にしてあげないと、勇気の存在が危ぶまれます。

「人に優しく、自分に正しく」を学んだクラスの子なら、「正しさのある勇気が本当の勇気」とわかってきます。
しかし、学んでないと、もやっとしたままです。下手をすると、「勇気を出したんだから、正しい」という逆転の論理がまかり通ってしまいます。

偶発的に面白かったのは、技法研が論語で修養をしていることです。
「子曰く、過ちて改めざる、是を過と謂う。」が題材としてあがっていました。

これはそのまま、「どんどん橋のできごと」につながります。
話に登場した子ども達は、改めることの大切さを知らない子達です。
登場人物を活かすにはどう考えたらよいかと思えば、この論語の一節は大きな力を発揮してくれます。

論語の「過ちて」は、「悪」とは異なる世界です。
これについては、また、何かの機会に書きたいと思います。

zoomでの学びの場でしたが、とても楽しく学ぶことができました。
諸準備をしてくれたのは小路先生です。
道徳そのものの先生です。
ありがとうございました。

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