【横山験也のちょっと一休み】№.3130
小学生の頃に楽しんだ遊びです。
私らの世代には、すぐにわかるものですが、今の若い人たちは御存じなのだろうかと思います。
これを「へへのの もへじ」と言う友達もいましたが、普通は「へのへの もへじ」と言っていました。
どちらにしろ、面白さは変わりません。
これを何度も書いて楽しんだのですが、これを書くと教育的に何か御利益があるのでしょうか。
平仮名に強くなるかも、と思えますが、そういうことはありません。すでに知っている平仮名を使っているからです。
ではと、顔の描画に強くなるかというと、それもありません。人の顔をよく見て描いているのではなく、紙の上に文字を配置しているだけだからです。
少し可能性があるとすると、見立てる力でしょうか。
「へ」を眉毛に見立てる。
「の」を目に見立てる。
最後の「じ」は顔の輪郭として見立てています。
この「へのへの もへじ」は普通に書いても楽しいのですが、一部の文字を大きくしたり、逆に小さくして、見た目が変わることを楽しむこともありました。
「じ」の点々には配置によって見立てが変わってくる楽しみもありました。
『江戸のまんが』(清水 勲著、講談社学術文庫)に「へのへの もへじ」も載っています。
清水氏によると、これを「文字絵」と言うそうです。
「文字を使って描いた絵」とのことです。
また、清水氏は「欧米でもアルファベットを使用した文字絵があるが、日本の仮名文字絵のように曲線に大胆な誇張をつけて描くものはまだ見たことがない。」と記しています。
「へのへの もへじ」は日本独特の文化のようです。そう思うと、今の子どもたちにも伝えていきたいと思います。
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文字絵は載っていませんが、算数の授業が楽しくなるアイディアが下の2冊の本に、たくさん紹介されています。
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