【横山験也のちょっと一休み】№.2733

■ 非認知能力:がまん、しつけ ■

SG会の課題図書が、2回連続で「非認知能力」に関わる本となっています。
2冊目の『伸びる子どもは〇〇がすごい』は、私が感じ取ってきたこととかなり似ていたので、読んでいて元気になりました。

要するに、「我慢する力をつけましょう」ということです。
言い回しを変えると、「躾をしっかり」となります。

我慢や躾などの非認知能力をしっかりと育てると、後々、良い方向に人生が進んでいきます。
わがままや身勝手では、どうしたってグループや組織での仕事には向きません。嫌われて、失敗への道を歩みやすくなるのは頷けます。

小学校は、我慢や躾などの非認知能力を、誰にも分け隔てなく教えてくれます。
例えば、給食。
配膳して自分の机に食べ物が来ても、勝手に食べて良いとはなりません。
食べたいのを我慢して、みんなの配膳が終わり、当番が席に座るまで待ちます。
これが至極当然であり、極めて普通のこととして行われています。
それも毎日。
この姿は、忍耐のテストで有名な「マシュマロ・テスト」を土日を除き、連日行っていることともとらえられます。
給食を通じて、我慢強い子に育てているのが小学校です。

同様に、1時間1時間の始まりと終わりに挨拶をするのも日本の小学校です。
「姿勢を正して」「社会の勉強を始めます」「はじめます!」
これも、みんなが着席するまで待ち、それから挨拶をします。
「みんなが揃うまでは待つ」というのは、短い時間の小さなことですが、これが1日に5校時分行われ、給食でもしっかり待つ力を付けます。
まさに、塵も積もれば山となる式の忍耐の教育がなされています。
小学校に通うだけで、忍耐力の養成になっているのですから、素晴らしいことです。

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