【横山験也のちょっと一休み】№.3735

島根の広山先生が『おじばさん』を使って、教室で読み聞かせをしてくれました。
その時の写真をいただきましたので、ご紹介します。

広山先生はいつ見ても若々しく格好いいですね!
お便りも頂きました。こちらもご紹介します。

==↓お便り1↓=============
学校の図書館に『おじばさん』を入れていただきました。
入ったのをきっかけに、教室で読み聞かせしました。
本当は道徳の授業にと思ったのですが、まずは簡単な導入をしてや読み聞かせて終わりました。
参観日の前の午前中でしたので、お家の人はみんなをどんなふうに見守ってくれてたのかな?と投げかけて終わりました。
なんとなくいい雰囲気が教室に包まれました。
==↓お便り2↓==============
教室に一日置いていたのですが、子どもたちがかわるがわる見ていたのと、英語の専科の先生もなんだかいい感じの素敵な絵本ですね、と感想を寄せてくださいました。
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広山先生は道徳を得意とする先生です。
『おじばさん』を使って、道徳の授業をやってみようと思ってくれました。嬉しいことです。

そこを読んだ時、ふと、『おじばさん』を「道徳読み」で読み進めてみたくなりました。
でも、ここは「赤毛のアン読み」ですね。「赤毛のアン読み」をすることで、自然と道徳の世界にも入ってしまいます。

2ページ目に「わたしとおじばさんは、まいあさいっしょにいえをでます。」とあります。
ここは味わいたくなりますね。
玄関でどんな会話をしていたのでしょう。「ああ、慌てちゃったからくつがころがっちゃったわ」「おいおい、そのくつ今日履いていく靴・・・、おおっ、転がっても横にならず、ちゃんと上を向いているぞ!この靴、今日は縁起がいいぞ」「ほら、はやく行こう!」
一緒に家を出るだけのことですが、そこにたくさんの映像が見えてきます。その映像をちょっと覗いてみるだけで、心が温まります。十分に素晴らしい道徳を感じますね。

次のページには「おじばさんはいつものパンやさんで、たのんでおいたパンをかいます。」とあります。
ここも楽しい気分になりますね。
「いやあ、うれしいな。出来立てのほやほやだね。パンがあったかいよ。」「実は、うっかり焼き忘れていたことに気が付いて、慌てて焼いたんだよ。ちょっとむらが出ていたら、ごめんね」「いいんだよ、今日はこのあったかさで一日中いい気分でいられるんだ。」「へぇ、そういうものですか」「以前にもこんなことがあったよね。あの日はお客さんがスライスしたパンをほめてくれてね。嬉しかったんだ。今日もお客さんの笑顔がたくさん見られると言うことさ」
いつもの買い物の映像をちょっと覗いて見てみると、そこにも素敵な道徳が見えてきますね。

不思議に思うのは、おじばさんにそういう暖かさを感じさせる力強さがあることです。
『おじばさん』は私の大好きな絵本です。
開くたびに、映像が変わります。それがまた、たのしいです。