6,7年ほども前に書いた『行儀作法の教科書』。
これの一部が、昨年度の私立中学の入試問題として使われました。

入試問題として使われると、入試用の書籍などから転載許諾が届きます。初夏の頃、確か3社から来たように記憶しています。
そうして、今日、新たに1社から届きました。

この行儀とか作法とか呼ばれる世界は、小学校で言うところの道徳に位置しています。
戦前は1年生2年生でみっちり指導されていました。
週に2時間もあり、作法教室という特別教室が設けられている学校もありました。

今、作法の教科書などはありません。
先生方が学生時代に学んできたことを、無形文化財のように、口頭伝承のように指導しています。
この本を書いた頃は、そういう現状に少々危うさを感じていました。

そうこうしているうちに、道徳がいよいよ教科として指導される時代がやってきます。
これはありがたいことなのですが、教える先生、その先生方に指導をする指導主事の先生方が、道徳をよく分かっていません。
道徳を教えなくなった終戦から、時間が経ちすぎたからです。
ですので、今は今で、少々危うさを感じています。

でも、道徳をしっかり学び、きちんと教えていこうとする先生方との交流が増えています。
今日も、若い先生から道徳の実践メールをいただきました。
その内容は、「永遠の今」につながる堂々たる内容で、「道徳はこれからだ!」と思った次第です。

18日の「主張ある道徳授業を創る!」のセミナー。楽しみですね。
「道徳読み専門セミナー」もいつか開催したいと思っています。
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