【横山験也のちょっと一休み】№.2124

■藤本浩行先生が「分数」の飛び込み授業■
嬉しいメールをいただきました。
藤本先生が算数の飛び込み授業をされました。
3年生の「分数」です。

「分数」の中の04Aは、「1mを□等分した〇こ分は何m?」という内容のソフトです。

ここには、「初級」「中級」「上級」「特級」の4つのボタンがあります。
それぞれに、問われるところが異なります。
これが、子供達のやる気をグイっと引き上げたようです。

藤本先生は授業の創意工夫に卓越しています。
さりげない教具を自作され、それも使って授業を進めたのだと思います。
そうして、その結果、全員の子が楽しく取り組み分数を理解していってくれたそうです。

算数ソフトも子供たちの学習のお役に立て、何よりです。

■分数について、昔考えたこと■
分数は整数・小数と違い、異なる意味を持つ2つの数で表す珍しい数です。
その珍しさに慣れないうちは、「ケーキの1/2と1/5、どっちが欲しい?」と尋ねると、1/5を選んでしまう子がいます。

そういうこともあって、分数については随分と考えました。
一番ナイスなひらめきと思ったのは、「4等分した2こ分」というような分数の表現から、気づいたことです。
「4等分した」は過去形。
「2こ分」は現在形。
次元が違うということに気が付いたのです。
ですので、分母も分子も数ですが、「過去の数、現在の数」という把握ができるようになりました。
そんなところから、分母はあらかじめ先んじて決めてあり、それが確認されてから、分子はどうなの?と考えるのが基本とつかめたのです。

そんな所から生み出したのが、紙教材「分数の紙」です。
また、「分母はメモリである」と比喩的にとらえることもできました。

私なりに教具をあれこれ作って教えてきた体験から、算数ソフトは生まれています。
それが、今もこうしてお役に立っているのです。実に、ありがたいことです。嬉しいことです。

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