【横山験也のちょっと一休み】№.3710

暮れに、高崎で開催されている深澤道場に参加してきました。

昔ながらのレポート検討会で、私にはありがたいスタイルです。
一人がレポートを読み上げ、その後、聞いていた人の中でコメントあるの人が手を挙げて話します。この挙手が積極的なのが深澤道場の優れた点です。

読み上げを聞きつつ、自分でもレポートの文字を見るのですが、頭の中に「進化教育学」が入っているので、自然とレポートを補いつつ見ている自分がいます。
その気づいた補いをうまい事考えていくと、良いコメントができます。

A君が登場したレポートでは、
・システム1は止められない
・集団の上位に入りたい
という補いが見えてきたので、それを順序だてて話しました。
それまではA君に対して、黙らせるか、発言させるかの2択しか見えていない状態でしたが、新たな選択肢を示すことができました。

道徳のレポートでは
・封建時代と民主主義
という補いが見えてきました。それを話したのですが、見えてきた2つがあまりにも大きかったので、家に帰る途中、このレポートを書いた先生は、もしかしたら、「進化教育学」学派からの新しい学級経営を提案できそうな予感がしました。

懇親会では、昇降口の下駄箱の靴をそろえる実践について、
・文化圏
からの補いをしました。その補いから見えてきた方法も話したところ、かなり納得していました。

「進化教育学」には、既存の教育実践論が見いだせてこなかったところを補う力があります。
ですので、自然と提案者をフォローする形になるので、納得した提案者はさらに実践を積み重ねたくなります。

深澤道場の皆さん、お世話になりました。

下の3冊は私の書いた算数の本です。
なかなか面白い本です。