【横山験也のちょっと一休み】№.2596
■ 福嶋顕勝先生との特別支援向けソフト ■
この夏、福嶋先生とお会いして、一緒に夕飯をいただきました。
その時、「2桁×2桁」の筆算が話題になりました。
福嶋先生は特別支援の子供達を受け持っています。
「普通の筆算では、なかなかやり方を理解しないんです」
こういった状況の子どもの様子を見て、福嶋先生はハタと考えました。
どう考えたかというと、筆算を現行のやり方より、もう少し分解したのです。
「これでやり方の意味が分かるだろう。」
そう思い、その子とやってみました。
分解のレベルが、その子にはちょうど良かったようで、筆算の手順への理解が進んだとのことです。
話を聞きつつ、思いました。
これこそが、「日本の先生」とも言える、SDGsです。
”誰一人として取り残さない”
そのために、打つ手を変えて挑んでいます。
普通のやり方がダメったら、次には改良型を考えて挑む。
この習慣を福嶋先生は身につけています。
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やり方を理解した後は、それに慣れて、スイスイと進められるようにすることが肝要となります。
そこがノートでの学習では、いい感じで進みません。
ソフトがあれば・・・!!
ということで、食事をしつつ、福嶋先生が「改良型筆算」を示してくれました。
それを見て、あれこれ話し、この夏に作ってみるかと思った次第です。
ところが・・・
家のネットが普通になり、その翌日、仕事部屋のエアコンが故障。
どちらも修理が完了するのに10日ほどかかりました。
その間は、仕事はほぼ休止状態でした。
代わりに、本はたくさん読みました。
ネットがダメになると、本がとてもたくさん読めることも、ここで体感しました。
その後、ソフトを作り、福嶋先生に送信しました。
福嶋先生から、ソフトを見た感想をいただきました。
「感動のかけ算ソフトを作ってくださり、本当にありがとうございます。
特別支援の子が最高の笑顔で喜ぶ姿が目に浮かびます。
この算数ソフトで、2ケタ×2ケタのかけ算ができるようになる子が一気に増えるような気がします。
感謝の言葉しかありません。
2学期がスタートと同時に授業で活用させていただきます。」
福嶋先生とは、こういった協業ができるのが有難いです。
福嶋先生の改良のセンスは抜群です!!
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