【横山験也のちょっと一休み】№.3411
神保町の交差点に出たら、毎年恒例の古本祭りのセットがつくられていました。
28日(金)からの開催ですが、この看板を見ると今年も本好きの人たちがわんさか集まって、何冊も購入して行くのだろうなと思います。
気分が高まったので、いつもの明倫館へ行ってみました。
レジ前にある和算のコーナーもナイスですが、中央列の奥、左側の算数数学教育系のコーナーは格別です。
棚を見たら付箋が入っている本が何冊かありました。こういうのは外されていると思っていたので目に留まりました。きっと同じ人が古本として売りに出し、それが明倫館に入荷したのでしょう。その中に藤澤利喜太郎編纂の本があったので、多分に学者先生が持っていた本ではないかと思えてきました。
藤澤利喜太郎編纂の本は2冊組で紐で縛られていたので中を見ることができませんが、見るからにして明治時代の本でタイトルも『算術教科書』です。中が気になり店員さんに紐をほどいていただきました。
開いて気になる所を読んでみたら、これが素晴らしい!
分数の所に今まで目にしたことのない貴重な記述があり、その1点で購入を決めました。
日本の明治大正期の算数が気になる先生がこれからその手の本を読もうと思うとき、著者や監修に藤澤利喜太郎とあったら、まず良書と思っていいです。その後の教育系の数学者の著した本にもよく名前が出てくる著名人で、算数数学の神様のようにな先生です。
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