『百姓伝記』の上巻を読んでいます。
1680年代の東海地方の農家の専門書です。実に面白いです。
ついさっき読んだところに,農家の屋根が「かやぶき」になっている理由が書かれていました。
農家は貧しかったらかやぶきにしていたのではありません。
板の屋根やかわらの屋根も,当時あったのですが,農家は板や瓦を選ばず,あえて「茅葺き」を選んでいたのです。
なぜ,農家の皆さんが茅葺きを選んでいたのか。その理由が分かると,戦後,茅葺きの農家がほとんど無くなった理由も見えてきます。
164ページに出ていますので,関心のある先生,『百姓伝記』をお読み下さい。
この本の136ページには「五三日」と出てきます。
ふつうは53日と感じるのですが,「これはかけ算九九での数表記です」と力強く思っていたのですが,全くの間違いでした。広辞苑で調べたら「数日」と出ていました。
今で言う,二三日に近い言い方なのでしょう。
その「五三日」は何で出てきたかというと,「みの」の作り方で出てきました。
「水につけ,五三日も置き」とあります。
みのづくりを授業でする先生はいないと思いますが,先生の自由研究でみのをつくってみたくなったら,この本が役に立ちます。
明日,続きを読みます。