SG会に参加している石井先生。
小学校の特別支援級を担任しています。
その石井学級に,3年生の子が算数の時間に通級をしています。
その子が,わり算のテストで100点を取りました!
非常に驚いています。
何しろ,算数の時間にだけ石井学級に通級しただけです。
ですので,算数の学習時間量は他の子と同じです。
それなのに,テストで見事100点です。
その子は,石井学級で算数ソフトを使ってから,俄然やる気になったそうです。ソフトにはハマってしまったそうです!
家に帰っても,「わり算の問題出して!」とお母さんに言うそうです。
今まで,そんなことを言ったことのない子でしたので,お母さんも嬉しい驚きでした。
夢中になって,面白がって,わり算の勉強をした結果,テストで100点という大成果につながりました。もちろん,石井先生の名サポートがあってのことです。
石井先生がこの話をしたら,明石先生がすかさず,「レポートにしなさい」とアドバイスをされていました。
石井先生は大変忙しい状態ですが,書き進めてくださることになりました。ありがたいことです。
私は石井先生のサポートの仕方が気になっています。先生の役割の重要な点が見えてくるように思えているからです。
--
ところで,わり算の計算は,たし算・ひき算・かけ算とは根本が違っています。
たし算・ひき算・かけ算は,答えが常に1つです。ですので,「的中タイプ」と言えます。答えが決まっているので,基本をしっかりマスターしていれば,的にしっかり当たります。この状態なら,計算途中であれこれ悩むことはありません。
これに対して,わり算は「探索タイプ」の計算なのです。
42÷6の答えを見つけるために,「6かな」「7かな」「もしかしたら,8かな」と,少し探索をして,どうやら「7のようだ」などと答えを見つけていきます。
的中タイプは,「暗記」することが必要です。
探索タイプは,「暗記」の上に「根気」が必要なのです。
「暗記」+「根気」という少々手間のかかる探索タイプのわり算を,石井学級に通ってきた子は,所定時間できちんとマスターしました。この子の算数力はまだまだどんどん伸びますね。嬉しいことです。
--
関連記事: