埼玉の本庄早稲田で開催されたセミナー。
事務局の岩村考治先生とあれこれ話しました。
やる気のある先生で、妙に面白味もあります。
面白味というのは、262の法則を研究しているのです。
なんとはなく、「262の法則研究家」です。
262の法則というのは、ビジネス書や学級経営書でたまに見かける人のあり方の法則のようなものです。
2割の人は優秀で、6割が普通で、2割がダメ。
そんな風になるのが、普通ですよ、という法則です。
教育書では、子供達の状態が262の法則のようになるので、Aというプランを立てようとか、Bプランもいいですと記されていきます。
読んでいると、その気になるのですが、どうにも法則に従順な思考です。
法則からスタートする思考とも言えますが、私から見ると、法則のしもべになっている思考です。
教えることを仕事としていたら、普通の先生は262になると考えるようにすれば、この法則も生きてくると感じます。
普通が262なら、最初から352になるようにするぜ!とか、ちょいと気合いが入っているので、今度は541にしてみせるぜ!なんて考えるのがその道の人という気がします。
要するに、262を実力を測る一つの尺度としてとらえるのです。
すると、子供に向かう姿勢がグンと変わってくるというものです。
全員参加の授業というのも、この数値に直すと、550とか、820とか、3つ目の数が0になるタイプの授業と捉えることができます。
こういう見方もできるので、262は一つの尺度として見ていくのは、なかなかナイスな考え方です。
思い出すのは、若い頃の私です。
私の用いていた尺度は、林家三平師匠の言っていた「楽屋に笑いバロメーターがある」というネタです。
これをもじって、「正面黒板の裏に、笑いのバロメータがある」と考え、その針が半分を切ると、給料どろぼうをしていると決めていました。
ですので、年中、笑わせる工夫をしていました。
それが板についてしまったのでしょうか、セミナーもごく自然に笑いを取るようになっています。
新庄早稲田の講座でも、「今年、一番笑った」と言っていた先生もいました。
岩村先生は、笑いのバロメーターより、もっとセンスの良い262をバロメーターに置いて研究をしているのです。
だからか、話をしていても、この先生ちょっと良いなぁという感触を得ています。