学習院大学で岩崎淳教授とミーティングをしました。
岩崎先生とは、ずいぶん昔に、江部編集長を介して知り合いました。国語の江部さんから紹介されただけあります。岩崎先生は国語にとても堪能です。
それだけではなく、その気品に感じ入るものがあります。お話をしているだけで自分ももう少し徳を学ばなければと思います。
いろいろとお話をさせていただきました。
本筋とは違うところですが、「徳治」「法治」の話題が心に残りました。
学級は徳治で進むのではないかというような話です。
この日、寝る前に少し本を読みました。
孔子に関係する本です。
そこに、孔子の言葉として、次のように記されていました。
「いま不誠実で軽薄で知識能力の多い人物がいるとすれば、
そのような人はたとえてみればちょうど無慈悲残酷なやま犬や狼のようなもので、
決して近寄ってはならないものでございます。」(『説苑(ぜいえん)』p141)
似たような言葉は他の本にも孔子の言葉として載っています。
「誠実でなくて多才な者は山犬や狼のように危険なものです。」(『孔子家語』p83)
道徳がダメで、勉強やスポーツができる。
こういう人はどんな人になるのかと言うと、無慈悲な危険な人になる。
そのようなことが2500年前にも言われていました。
そして、それは今もまた同じです。
昨今は、道徳不足と思われる事件が多数起こっています。
先生が道徳を好きになり、子ども達の道徳に目を向け、子どもたち自身も道徳を好む力をもつ。そんな教育が進んでほしいと願います。
道徳の教科化が、徳治の流れを生み出す大きなきっかけになってほしいです。
岩崎先生の人柄に触れて、良い一日になりました。