岩﨑淳先生が,この4月から学習院大学の教授になられました。学習院の中等科の先生から大学の先生です。たいしたものです。
岩﨑先生の本と言えば,『新しい国語科教育』です。学習院大学と早稲田大学でテキストとして活用されています。
この本のサブタイトルに,「基本指導の提案」とあるように,国語科教育の大事な点がきちんと示されています。
文語の文章に慣れる指導法としては,
1,文章の朗読を聞く
2,文章を音読する
3,文章を書き写す
4,文章を暗唱する
5,他の児童と唱和する
6,覚えた文章をていねいに書く
というのもあると示されています。
基本として,このぐらいのことは知っており,このぐらいのことを基本として押さえて指導していることが大切です。
こういった基本をベテランの先生が若い先生にキチンと指導できればいいのですが,専門分野が違うと,すんなりと基本はこうですと,話すことができません。
国語はちょっと・・・と思われている先生や,改めて国語を学んでみたいという先生にお勧めしたい一冊です。