2021年12月01日(水)23:27:20

『出雲国風土記』の山の高さが面白い!

【横山験也のちょっと一休み】№.3206

算数のことが載っていそうな予感がして、『出雲国風土記』を購入しました。
今朝も少し読んだのですが、山の高さが出てきました。

ふじきみの高山の高さが270杖(つえ)と出ています。

真っ先に、どうやって測ったのだろうかと思いました。
奈良時代に山の高さを図る算術があったのだとしたら、それはすごいことです。

気になり5ページ先の注釈を読みました。
すると、そこには山の高さというのは、垂直の長さではなく、山頂に通じる道の長さ、つまり麓から頂上までの道のりと考えられていることが出ていました。

これもまた、私には斬新な高さ表現です。
よく考えてみれば、生活の中では、山の垂直の高さより、山頂までの道のりの方が行動に要する力量に対応しています。生活感のある「高さ」表現です。

高さが出てきて驚き、
続けて、それが道のりということで、高さへの視野が広がりました。

大感動をしていたら、さらに驚きのことが解説に載っていました。

なんと、坂道の道のりを実測したした人がいて、かなりいい加減な数値という結論を出しているそうです。
これもわかるような気がします。
中央政府に地域の山の様子を書いて提出するのですが、実際に測らなくてもわかりゃしないと頭のどこかで思うこともあったのだろうと推測できます。
そういう怠け者がいなかったのだとしたら、律義に測ったのですが、藁算のような集計方法だったように思えるので、途中で大きく間違えてしまったことが予想されます。
どちらにしろ、算数に係わる面白さがあり、しばし空想に耽りました。
『出雲国風土記』は面白いです。

下の2冊には、風土記のことは載っていませんが、算数の面白い教材アイディアがたくさん載っています。
関心のある先生、ちょっとご覧になってみていただけると、うれしいです。
ネコちゃんも登場しています。可愛いです。

算数,
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