【横山験也のちょっと一休み】№.3719

阿部先生が東京に来てくれ、久しぶりに歓談しました。社会の先生で毎年のように面白い本を出している実力派の先生です。
私が算数好きだから、阿部先生は関孝和のことを話題にしてくれ、楽しく歓談しました。気遣いに感謝です。この時の話も楽しかったので折を見て書きたいと思っていますが、今日は昔懐かしい、数の迷路を紹介します。

空いているマスの中に1~25までの数を書いくパズルです。

ルールがあります。
数がつながるように書きます。つながるというのは、隣同士でくっついている状態です。上下か左右にくっついていればOKです。
ですので、2が書けるのは、1の右か下だけです。斜めはダメです。

1年生を担任したときに、このパズルをよく作って印刷して配っていました。子ども達が面白がって取り組んでくれていたので、学級通信にも載せたことがありました。

多くの子はすぐに2、3と書き始めます。プリントを見ただけで、4までのコースが何となくわかるからです。
4に来ると、その先は8なので、8の方に向かって5、6、7と書き始めます。
書いているうちに、何となくコースが分かってくるのがこのパズルです。

このパズルの良さは、コースが存在している点にあります。しかし、そのコースは見えません。ヒントとなる数をたよりに方向を決め、そこから一つ一つをどう通るか考え、行けるとおもってから数を書いていきます。
中には、どんどん書いて、行き詰まったら消す子もいますが、たいていの子は、ちょっとコースの見通しを立てて取り組んでいます。それでも、コースを外すこともありますが。
「すぐに書くより、ちょっと考える」
そういう良さを持つパズルです。

下の本には、このパズルは載っていませんが、なかなか楽しい算数がたくさん載っています。