「事前学習法説明会in千葉」を開催しました。
東京の山崎先生にお話ししました。
説明を聞いてすぐに,山崎先生は合点していました。
事前学習法の良さにも納得してくれ,さらに,日本的な方法であることに感動していました。

b8311家に帰り,西村茂樹氏の『小学修身訓』をちょっと読みました。
下巻の冒頭は,中庸(ちゅうよう)からの一節で始まっています。
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およそ事(こと)は予めすれば則(すなわ)ち立ち,
予めせざれば則ち廃(はい)す。
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これは,事前学習法そのものを言い表しています。
けだし,名言です。

手元の『小学修身訓』は明治12年に出ています。
また,16年には,文部省編纂局から『小学修身書』として発行されています。
ですので,明治時代の子ども達は,こういうことをしっかり習っていたのです。
日本人が事前に事をしっかりと進める姿勢を持っているのは,こういう教育の成果とも言えます。

この日本的な,実に当たり前の方法を,国語と算数に意図的に取り入れて,授業を進めていこうというが,「事前学習法」です。
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さて,山崎先生です。
現場での指導法についての疑問を持っていました。これが,ひとつ良いなと思ったところです。
さらに良いなと思ったのは,「今の教育は過渡期にある」という認識も持ち合わせていたことです。
これがあると無いとでは雲泥の差となります。
また,会ったときには,さらにあれこれ話ができそうです。
良い若者です。

※中庸の続きがあります。
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およそ事(こと)は予めすれば則(すなわ)ち立ち,
予めせざれば即ち廃(はい)す。
言(げん)前に定まれば則ちつまずかず。
事(こと)前に定まれば則ちくるしまず。
行い前に定まれば則ちやまず。
道前に定まれば則ち窮(きゅう)せず。
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