【横山験也のちょっと一休み】№.3530

「いつものジョナサン」開催日でした。
参加したのは、城ケ崎先生、諸野脇さん、山本先生と私の4名です。

司会は城ケ崎先生。
今回は、山本先生を最初に指名しました。

山本先生は2本のレポートがあり、その一つは修士論文の途中経過。これだけでもボリュームたっぷりなのですが、もう1本、「名著『夢中で算数』の比較読みについて」がありました。

私の『「夢中で算数」を作る教材アイディア集』の3部作に載っている教材名を3冊分並べて、比較し、思ったことを記しています。

山本先生は国語を中心に学んでいるので、「カマキリライダー180度」など、教材のネーミングに、国語人として着目したのかもしれません。
とはいえ、教材名を並べて考えるというのは、かなり異色です。そこが山本先生の独創性なのでしょう。将来の山本先生の姿への期待値が上がりました。

レポートの結び3行の1行目。実によかったです。
一つ思ったのは、教材づくりのコツを活かして「国語教材を開発できないか」ということです。
これは実践的に研究を進めてほしいところです。
次回の「いつものジョナサン」には、毎回1本、国語の教材を持ってきてほしいです。

山本先生の次は、諸野脇さん。
数十年のブランクがあったので、今回の諸野脇さんのレポートも数十年ぶりのレポート拝見です。
その久々に読んだレポートのテーマが、
『勝ち負けで、運で決まる』方がよいという斬新な主張」(草稿)です。

この主張は私が若いころ、書籍に書いていたものです。それを取り上げて、今、これが重要なのだと諸野脇さんが主張しています。
嬉しいですね。

私の主張は、具体的実践が突拍子もない内容なので、基本的に学者の方々には理解不能となります。
ところが、その不可思議な内容を理解した学者がでました。それが諸野脇さんです。これに勝る学術的喜びはないと感じ入りました。

諸野脇さんの次は私で、私のレポートは「三角形の定義と名称」です。
レポートを読み、城ケ崎先生が「三角形には角が無数にある」という下りについて、素朴な質問を入れてくれ、真正面から読んでくれていることがよくわかりました。
普通は、よくわからないことがあっても、それを質問することはあまりしないのですが、城ケ崎先生は違います。分からないから質問をします。そのおかげで、どういうことなのかをもう少し詳しく話すようになり、学びが深まりました。

そうして、最後は城ケ崎先生。
今年度の研究テーマであるゲーミフィケーションについての提案でした。かなり高度な内容でしたが、諸野脇さんがすぐに理解し、他の話題でも「これをゲーミフィケーションでとらえるとどうなるか」などと、話してくれ、レポートが次第に良くわかるようになりました。

そうして、雑談。忘れずに、6年生の理科、水溶液の秘技を話しました。
実に変わった方法なのですが、城ケ崎先生も山本先生も「なるほど!」状態でした。

楽しいひと時でした。