【横山験也のちょっと一休み】№.3536

「いつものジョナサン」の臨時開催日でした。
親友の城ケ崎先生が鹿児島に引っ越すので、しばしの別れを惜しむひと時を設けました。
城ケ崎先生の引っ越しは、老いたお母様への親孝行のためのものです。
向こうへ行ったら、いろいろと大変なこともあると思いますが、あらゆることを覚悟のうえで親孝行をしようというその心に、感動しています。
私は良い友を持ったと思います。

城ケ崎先生から大きく2つの話がでました。
1、最近のあれこれ(結構重大な話がありました)
2、これまでの楽しかったことビッグ3

2の話は、城ケ崎先生のこれまでの大きな転換点の話題でした。その話をしている途中に「人間万事塞翁が馬」と口にしていました。「苦難があっての今」という過去の把握の仕方が実にいいです。苦難時の周囲の人を悪者にせず、逆に感謝の気持ちになっています。修養ができています。

たっぷりといい話を伺うことができ、充実した集まりになりました。

城ケ崎先生が飲み物のお代わりをしている間に、佐々木先生と「理科の水溶液の秘技」の話になりました。
佐々木先生も、リトマス紙の色の変わり方と水溶液の性質の関係について、子ども達がなかなか覚えてくれないことに胸を痛め、面白い暗記法を開発していました。信号記憶法とでも呼ぶような優れた知恵でした。私のは五十音図記憶法です。
素晴らしいと感じたのは、子ども達が呑み込めないところを放っておかないで何とか解決策を見出したことです。佐々木先生とはこの先も毎月歓談するので、こういったところの話をいろいろと伺えたらと思った次第です。

リトマス紙の雑談が雑談を誘い、城ケ崎先生も何年か前の話をしてくれました。
クラスにわり算の筆算で「降ろす」を忘れる子が何人かいたそうで、その子たちが気になったので、城ケ崎先生は下の本(白い本)に載っている「スイートポテトわり算」をやって見せたそうです。

そうしたら、子ども達は面白がってわり算を行い、降ろすことを忘れる子はいなくなったそうです。
話はそれだけではなく、なんと、保護者会の折りに、お母様方から「先生が楽しい教え方をしてくれるので、うちの子もわり算の筆算を楽しんでやっていました」と、嬉しいお言葉をいただいたとのことです。

しばらくの間、城ケ崎先生とは対面で歓談することはできそうにありませんが、お互いに歩みを止めず、前向きに学び続けたいものです。
未来を夢見るには「学ぶ」ことが一番です。学ぶことは可能性を現実性に変える唯一の方法だからです。