【横山験也のちょっと一休み】№.3612
土曜日に「ジョナサンの会」が開催されました。私は「いつものジョナサン」という会だと思っていたのですが、参加している皆さんは「ジョナサンの会」と思っていたようです。会の名前に大したこだわりを持っていないので、どちらでも問題ありません。
定刻になったので会を始めようとしたら、メンバーの皆さんからサプライズがありました。私の古希を祝ってくれたのです。
お祝いの品の中に、素敵な言葉がありました。
アクロスティックという言葉遊びです。
その中の「や」の所は、諸野脇氏が考えたのだろうと思います。
「やっと時代が追いついてきた感がありますが」
私が若いころから進めていた「学習ゲーム」や「手作り教材」などが、ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』に記されているシステム1、システム2の理論とマッチしていることを真っ先に教えてくれたのが、諸野脇氏だからです。
このシステム1・システム2の視点で見ると、学習ゲームや手作り教材がなぜ学習者に有効なのかがよくわかります。
そのシステム1・システム2を理解するには、システム2を使います。そのため、スッとは頭に入りません。そこで、ざっくりとシステム1で把握できるように、脳の図を作りました。
人の脳には、「考える脳」があり、それとは別に「直感の脳」あるいは「感覚の脳」があると考えます。「考える脳」は普段はお休みしているのですが、「直感の脳」は常に活動しています。
この図を見せたら、諸野脇氏が「生物学的な脳とは真逆になっている」と言い、ちょっと驚きました。説明を聞いたら納得です。すると、小川先生が「イメージとしてはこの図の方がいい」と話してくれ、システム1的発想として、この図はナイス図となり、これからこの図を大いに活用して話をして行こうと思いを新たにしました。
昨年の9月に諸野脇氏が会に参加してくれ、そこから、小川先生、川合先生も参加してくれ、今や論述派の「ジョナサンの会」になっています。
そこに佐々木先生が「夢中で算数チャンネル」の開設を進めてくれています。これは何だか面白いことになってきたとふつふつと感じています。
下の3冊には、算数のアイディア教材が満載されています。『ファスト&スロー』と合わせてお読みいただけると嬉しいです。