6年の「分数のかけ算」で,城ヶ崎滋雄先生が,効果のある新しい指導法を実践中です。
新しい指導法というのは,見て学ぶ学習法です。とりあえず,「見学学習」と呼んでおきます。
どのような学習かというと,「分数のかけ算」の一連の流れを,口頭で答えさせる学習です。「5かける8分の4かける5。約分して,2分の1」という具合です。
使ったソフトは,算数ソフト(さくら社の算数ソフト6年4巻)です。[クリック]ボタンをクリックすると,分数のかけ算が出題されます。[?]ボタンをクリックすると,長い分数が登場し,約分をするのかしないのか,問われるます。正しい方を選び,クリックし,答えにたどり着きます。
これを,教室の端にいる子から順に口頭で答えさせ,トータル30問ほど見て学ぶ「見学学習」をしました。その後,教科書とドリルの練習問題をさせたら,全員の子が正しくできいたのです。
たくさんの量を見て学ぶ「見学学習」は,佐々木智光先生も,3年生の九九のきまりの単元で「7×( )=28」という問題に答えさせる場面で,実践されていました。こちらは即答できるので,トータル300問も行い,全員が完全に出来るようになったのです。
佐々木先生の先行実践もあったので,城ヶ崎先生は,こういう練習場面はノートに書いているより,口頭でどんどん答えさせ,量をこなす方が子どもの頭に良いと感想を語っていました。
算数ソフトを使うことで,こういう新しい指導法が生まれてきていますが,特別な難しい指導法ではありません。「ここの学習なら口頭でどんどんいける」と思ったところを,そのように指導すればいいのです。それで,成果が上がるのです。嬉しいことです。
分数のかけ算の計算手順には,一定のきまりがあります。数問繰り返して「見学学習」をすると,そのきまりが見えてきます。しかも,誰かに教えられて分かるのではなく,自分からきまりを見つけ出すのです。ここが,斬新な指導なのです。
自分で決まりを見いだしたとき,そのときこそが「数理的発見」をしたときなのです。それをさらに何問か解くことで,「自分の発見が確信」へと高まり,「定着」するのです。嬉しい瞬間が連続してやってきます。
これが,誰の頭にもやってくるように授業できるのが,「見学学習」です。先生にとっても嬉しい嬉しい授業になりますよね。皆さんのクラスでも,ぜひ,城ヶ崎先生や佐々木先生が行っている「見学学習」をやってみてください。
※ 城ヶ崎滋雄先生がブログを開設しました。「城さんの、それもまた良し」です。
http://jyo12345.blog97.fc2.com/
是非,ご覧ください。