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関大初等部の公開の1時間目。
見たいと思っていたミューズ学習です。
会場のアリーナにも驚かされましたが,もっと,驚いたのは授業中の子ども達です。

特に,隣の子同士で話し合いをしていたところ,ここは最高でした。
思考の仕方を考えるという非常に高度な話しが,行われていたのです。
こういう高度な話しを子ども同士がしていることにまず驚かされました。
さらに,その話しっぷりがいいのです。とってつけたように言葉を使っているのではなく,そういう言葉を使わないと伝わらないので,腹の底から出てきた言葉になっていました。「血肉化している」状態です。
これが5年生がやってのけているのです。衝撃的な話し合いでした。
来年は,もしかしたら,導入のあり方が変わって,子どもが自然に高度な話しができるようになっていくのかもしれないと,思っていました。
そうしたら,授業が全て終わり,三宅先生がこれまでの取り組みなどを話した中に,来年はこのような話しが自然にできるようにする,と明言されていました。
この瞬間も感動しました。そうして,子ども達の思考力開発のために心血を注いでいるのだと,非常に強く伝わってきました。

最後のシンポジウムも良かったです。堀田龍也先生の話も,田村学先生の話も,「簡にして要を得る」話しでした。実際に授業を見た後なので,なるほど,なるほどと思いました。
田村先生のお話しでは,思考力を育成する授業を行っている学校は関大初等部の他にも全国にあるのですが,関大初等部はその中心的位置にあるそうです。
ミューズ学習を学んだ先生方は,さらに他の思考力育成の指導も学び,どんどん改良されて日本の教育現場に安定定着をしていくのだろうなと思いました。
そう思っていたら,関大では中等部がすでに「考える科」を設立し授業が進んでいます。関大は時代をリードし続ける学校になりそうです。
フロアではメモを取る先生がとても多くいました。今,まさに,求められている授業なのです。

授業と離れますが,塩谷京子先生の板書に目が向きました。実にうまいです。
塩谷先生とは,まだ,お話しをしたことがないので,いつか,板書のお話を伺ってみたいと思います。

お勧めします!
『思考ツール ~関大初等部式 思考力育成法〈実践編〉~』
『関大初等部式 思考力育成法』b8871_300