親友の神藤先生。
今年から特別支援の学級を担当されています。
非常に勉強熱心な先生で,4月,子ども達と初めてふれあうまでの間に,たくさんの関連書を読んでいました。
その神藤先生が,佐々木正美先生の本を2冊読んで「読み方が明らかに違ってくる」とメールを送ってくれました。
メールを読んで,とても感動しました。
そこには,読書の大切な点も記されています。紹介します。
群馬の神藤です。
(中略)
さて、佐々木正美先生の御著書を拝読しました。
「出会いでつむぐ私の半生」
「出会いでつむぐ私の仕事」
特別支援学級担任が決まり、購入した本の中には佐々木先生のものも含まれていました。
とにかくどんな本を読んでいいかも分からず、広く浅く手を出したので、佐々木先生については、「TEACCHを日本に紹介した方で自閉児療育の大家」と言うことくらいしか存じ上げませんでした。
こうしてじっくりと、これまでのお仕事や生き方を読ませて頂くと、単に療育の手法を書い本では得られないバックボーン、哲学、人生観、人間観、仕事観、子供観等に触れることができます。
その上でもう一度、佐々木先生の御著書を読み返すと、明らかに読み方が違ってきます。
特に印象に残った文です。
「出会いでつむぐ私の仕事」のP.54「障害を持った子どもに対して、どれだけできるようになったということではなく、どのように幸せに生きていけるようにようにしてやるかを親は目標にすればいい。」
教師も同じだと思いました。
P.99でもニキ・リンコさんの本に触れられていますが、私が自閉症児(者)のことをきちんと本で勉強したのは、花風社の本でした。
本当に「目から鱗」のことばかりでした。
「教師のチカラ」6号にも書きましたが、障がい当事者やその親が書いた本は意識して読みました。
しかし、医師自身が自分のことを語った本は初めてでした。
素晴らしい本をありがとうございました。
※ 佐々木先生は群馬県のご出身だったのですね。
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勉強する友人はとってもありがたいです。
私もさらに学ぼうと気持ちが高まりました。