【横山験也のちょっと一休み】№.3266
算数の話です。
昔の算数の本を開いていたら、川幅を求める方法が紹介されていました。
縮図を利用してとのことです。
必要なところの長さをはかって計算をすれば、川幅が求められます。
これを見て、ふと思い出したのがナポレオンと加藤清正。
ナポレオンは帽子を使い、加藤清正は家来を使って川幅を測定したとの逸話が伝わっています。
ナポレオンや加藤清正が生まれるずっと以前に、タレスがピラミッドの高さを棒の影を使って求めていました。
その方法をナポレオンや加藤清正がよく知っていたら、上の図のような作図的な方法で川幅を計測したように思います。
でも、知らなかったようで、帽子や兵隊で面白く計測をしています。
作図的な質の高い方法を知らなくても、人間はいざとなれば「知恵」が湧いてくるのだと思います。
個人的に好きなのは、直角二等辺三角形を意識して計測する方法です。
対岸に目印を決め、歩幅で測ってみたこともありますが、なかなか味わい深いです。
『「夢中で算数」をつくる教材アイディア集3』を夏ごろには出す予定ですが、そこにナポレオンと加藤清正が登場する予定になっています。
算数は楽しいです。
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下の2冊は既刊の私の算数の本です。
小学校の授業で使える面白い算数が載っています。
算数がちょっと気になる先生、お読みいただけたらと願います。
ネコちゃんも登場します。