【横山験也のちょっと一休み】№.3613

先週の土曜の「ジョナサンの会」。
非常にレベルが高く、どれもこれも感動しました。

川合先生の「知っていることに結びつける」というレポートは中学1年生の文字式の話です。

2a+5b+4a+3b=6a+8b
これを見て、手が止まってしまう子がいるとのことで、その子への対応がレポートのタイトルになっています。「知っていることに結びつける」のです。

その知っていることは、「お金と品物」なのですが、その設問と式が実に優れています。
さらに、知っていることへの結びつけというのは、比喩であるので、文字式には完全に対応はしていないことも記されています。
この指摘、ナイスと感じつつも、ジョナサンでは言葉がつながりませんでした。
家に帰り、ちょっと落ち着いて「考える脳」を活動させて、ハタと膝を打ちました。

「比喩は完全には対応しない」を言い換えると、「部分に対応させることにより、全体への効果を上げる」ということになります。
この原理は、上達論で学んだ「技-内-技わざ-ない-わざ」です。
しかも、知っていることを比喩とするので、「感覚の脳」がすぐに作動します。感覚的にわかったとなり、それが文字式を「考える脳」へ運んでくれます。結果、よくわかったとなります。

良いレポートを読むことができるジョナサンの会はありがたいです。

下の3冊には「技-内-技」の話は出てきませんが、その原理を利用した教材も入っています。小学校の先生にお読みいただけたらと願っています。