◆「チーム算数」の開催日が決まりました。26日(土)の午後2時から。場所はいつものジョナサンです。
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「親孝行」の「孝行」ってどういう事なのか,子ども達に尋ねたことがあります。
「お父さんやお母さんの肩をもむこと」と具体例を挙げる子もいれば,
「お父さんやお母さんのためになることをすること」と方向性を示す子もいます。
同じ事を先生方に聞いてみると,反応がかなり薄くなります。
すっくと手を挙げて,「はい,孝行というのは・・・・・・ということです」とスパッと答える先生はいません。
「きっと,こんな事かな」と,やや自信なさげに手を挙げます。
「孝行とはどういうことか」と一般論を問われたときは,漢字で考えるようにすると,ぶれずに大筋OKの解がみつかります。
なぜなら,「その漢字を用いることがモアベターだ」と歴史的に決められてきたからです。
漢字での考え方には,大筋2種類有ります。
1つは,訓読み。
2つめは,部品の意味。
これらは,漢和辞典ですぐに把握できます。
さらに,もう一つ加えるとしたら,それは
3,古典での漢字の使われ方
をあげることができます。しかし,これはなかなか大変です。
さて,「孝行」です。
「訓読み」で見ていくと,かなりすっきり把握できます。
「行」の訓読みは,「おこなう」。
では,「孝」は?
「孝」の訓読みは大方の人が知りません。小学校では習わないからです。
調べると,「おやおもい」と出てきます。
「孝」の訓読みを「おやおもい」と知った瞬間,「あっ」と小さな悟りを開くような感覚に包まれます。
単純に考えても,「親を思って,行うこと」が孝行の姿なのです。
親を思えば,それは「孝」。
思って行えば,「孝行」。
親に何かしてあげることはもちろん孝行です。
それだけではなく,悪い誘いを受けたときに,ふと親の顔が浮かび自分の取るべき行動を決めることも,これも親孝行なのです。
こうして,訓読みをするだけですが,孝行について自分の考えがしっかりしてきます。
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松島先生は,道徳の時間に家族愛の授業をしたそうで,その最後の一こまに,この「孝行の話」をしたそうです。
子ども達も,「ああ,そうか」と納得したそうです。
実に良いですね。
子ども達に伝えて欲しいですね。
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