【横山験也のちょっと一休み】№.2779
少々長い訓読みをする漢字があります。
こちらの漢字です。
さてさて、この漢字は、どう読むのでしょうか。
平仮名で14文字もあります。
最長不倒記録的な漢字です。
これも、大漢和辞典に載っています。
緩いヒントとして、虫食い状態の読みを載せていますが、これを見てもスッキリとはわからないと思います。
さらに、ヒントをつけるとしたら、示偏です。
示は神様に関係する漢字なので、そこから、「〇〇り」は「祭」かなと。
「そ〇〇もの」は「供え物」かなと出て来そうです。
しかしながら、さいごの「お〇〇り」は少々難しいです。
私のような不束者は「おまわり」と浮かんでしまいます。
「祭の供え物のおまわり」では、神様関係から縁遠い上に、意味が通じません。
だからと言って、「おかわり」では、
「祭の供え物のおかわり」となってしまい、賤しさが出てしまいます。
笑えますが、決して褒められはしません。
ただ、「おかわり」はカスッているようにも思えます。
なぜなら、正解が「お下がり」だからです。
大漢和辞典の8巻に、
「祭の供物のお下り」と載っています。
その用例として、
左のように記されています。
お下がりは、「祭りの福です!」と書いてあるわけです。
私の家では、お祭りでお供え物をすることはありませんが、仏壇に何かしら供えることはあります。
そのお下がりを頂くことは、もしかしたら、御先祖様からの福を頂いているのかもしれないと思えてきます。
お下がりに、なんとも言えないありがたみが出てきます。
長い読みを持つこの漢字も、私にとっては価値の高い漢字となりました。
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