【横山験也のちょっと一休み】№.2390
■前田康裕先生の何気ない話に■
前田先生と歓談した時間はあっという間に過ぎました。
楽しさに加え、未来への面白さもあり、実にいい感じでした。
前田先生の話の中に、とある町の廃校の話がありました。
廃校を見て、かなりの大きさでジーンときたそうです。
廃校や廃墟をみて、深く感じ入る気持ちになることがあります。
こういう気持ちは私にもあり、そこから道徳へと結びつき、前田先生の話が頭をぐるりと巡りました。
何というか、私にはこういう廃校や廃墟への感動が道徳の一つの端緒として位置づいていると思えています。
何の端緒かと言うと、「畏敬の念」です。
崩れはじめ、滅び始めている校舎に、子供たちが元気に過ごしていた在りし日の姿が浮かんでしまい、そこに悲しみを通り過ぎた美しさが感じられてきます。
栄華の後の滅びゆく姿、そこに美しさを感じるのです。
こういった滅に浮かぶ美が心を突き動かし、「守りたい」という思いを興します。
この廃校を守りたい。
そんな気持ちが沸き上がってきた時こそが、畏敬の念を感じ始めた時なのだと私は思っています。
前田先生のように感じる心を、私も大切にしていきたいと思う次第です。
前田先生との話は、教育改革の話が面白かったのですが、こういった感受性と思えるようなところでも、前田先生の澄んだ心を感じました。
また、語らいたいですね。
—
関連記事: