【横山験也のちょっと一休み】№.3306

昨夕、嬉しい知らせがあり、一気にテンションが上がり、良い気分になり、舞い上がりを起こしていました。
同日、『前島密』の自叙伝が届き、寝る前に少し読んでみたところ、幼少の頃のお母様の話に気が引き締まり、浮かれずに今ある仕事を着々と進めることが肝要と反省しました。

前島密が子どものころ、俳句の席にのぞみ一句詠んだところ、大いに称賛され賞品まで頂きました。それをお母様に話したら、お母様は急に襟を正しお話しされました。
「世には幼弱にして文を解し、書を能くし、人の賞詞を受くる者あり。然れども成長の後は多く凡庸の人となりて、嗤を招くもの多し、汝が今日の事、これに類似せずや。甚だ恐る、汝がこれに自負の心を生じ、他日を誤るあらんことをと。」
このお母様の言葉が、前島密の生涯の訓戒となっています。

前島密の自叙伝は文章が良いと読んだ本にあり購入となったのですが、人生への姿勢も素晴らしく、浮かれやすい私には、とても良い本と感じられています。

関連記事: