【横山験也のちょっと一休み】№.3717
1年生で3つの数の計算を学習します。この場面にフィットした計算パズルを一つご紹介しましょう。
左の図案を見ただけで、「アッ、あれだな」とピンときた先生、まさに、正解です。
三角の形をした魔方陣、三角魔方陣です。脱線しますが、「まほうじん」は「魔方陣」と書きます。決しても魔法使いの魔法とは書きません。
さて、使う数は1~6の6つの数です。基本の魔方陣として1辺が10になるように考えてもらいます。1つの辺に関わる3つの数の合計が、どれも10になるようにします。
「なあんだ、簡単!」と思って取り組んでも、「これは難しそうだ!」と思って取り組んでも、難易の度合いは同じです。ただ、簡単だと思った人はちょっと難しかったかもとなりやすく、難しそうだと思った人は案外簡単だったと思いやすいという後味にちょっと違い出る程度の差なので、どう思っても楽しく取り組めます。
この魔方陣の面白いところは、答えが合わないと、何回も3つの数のたし算を繰り返すことになります。間違えれば間違えるほど、計算練習を積めるという形になっています。
教師としては、ありがたいなぁと思えるところですね。
正解を記しておきます。
1-6-3,3-2-5,5-4-1
このように配置すれば、各辺の合計は10になります。
ここまでは練習と言う感じで、やり方がよくわからない子にこういうことだよと教えつつ進めます。
この後が、本番となります。
合計が10になったんだけど、まだ、他の合計にもなるんだ。見つけられるかな。
各辺の合計は9、10、11、12の4タイプが作れます。
各タイプを考えていくと、ちょっとしたコツもつかめてきます。正解を楽しみつつ、考え方のコツを話し合うのも楽しいものがあります。
授業がちょっと早く進んでいるクラスの先生、お楽しみの時間としてこういう計算パズルもいいですね。
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下の3冊には、算数のアイディア教材がたくさん載っています。授業の参考にしていただけたらと思います。