【横山験也のちょっと一休み】№.3709
「ジョナサンの会」で山本先生が「ちょこっとスキル」を持ってきてくれ、これがなかなかよくできていました。
前回も書きましたが、山本先生は、漢字のスキルとして「読み」「指書き」「空書き」「なぞり書き」「写し書き」という5つステップを紹介してくれました。
さらに、山本先生はその中の「空書き」をしっかり!と主張されています。
まさに、王道のステップに重点ステップが示された良質のレポートでした。
こういう王道スキルは重要で、私もよく行っていました。
私の場合は、「漢字の板書」→「空書き」→「写し書き」がメインでした。
その漢字練習ですが、漢字は覚えることが求められています。
覚えて書けるようにすることが漢字練習のゴールです。
ですので、子ども達にはできるだけ「覚えよう!」「覚えたい!」「覚えなきゃ!」という気持ちを持って、漢字練習に取り組んでほしいと思うわけです。
でも、実際に漢字練習を行うと、何となく使わってくる空気感は、「漢字練習になったから、やっている」という、覚える感イマイチ雰囲気です。
そこをどうやって、「ようし、覚えるぞ!」という気持ちにさせるか、それを考えるのが教師の知恵と思い、あれこれ考えたことがありました。
その結果、行き着いたのが、目をつぶって書く「目つぶり書き」でした。
漢字ノートに漢字練習をするのですが、「一番下のマスに漢字を書くときは、目をつむって書きます」と指令を出していました。
目をつむって書くのですから、覚えていないと書けません。
必然的に「覚えなきゃ」となります。
覚える方向に気持ちがグイッと向いてくれるので、目をつむる直前の知恵を授けます。
〇その漢字をジッと見る!
これで映像として漢字が頭にかなり入ります。
この目つむりを行の途中から始める子が出てきます。
その時は、更なる知恵を授けます。
〇最初は、その漢字の字形全体をジッと見て、目をつむる
〇次はちょっと危なかったところをジッと見て、目をつむる
ノート練習を終えたら、先生のところに持ってきてもらいます。
一番下のますの文字を見て、「目をつぶってこれだけ書ければ、立派だ。良い字だ」などと書いてある文字の良し悪しはともかく、目をつむっても書けているその優秀性をほめていました。
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下の本は私が書いた算数の本です。
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