腕利きの先生のお話を伺うと,「なるほど!」と唸るような指導が何度も出てきます。その話は,「子どもに伝わりやすい指導」であり,より具体的な指導なのです。
そういったわかりやすい,伝わりやすい具体的な指導を満載したのが,この『伝わる伝わる見える指導』です。
視覚的に「見える」指導もあれば,子どもの頭に「見える」ようにする方法もあります。そんなぐっと来る指導が71も載っています。お得感もありますし,役に立ちます。
具体的に何をどうしたらいいのかを記した本は若い先生は数多く読んだ方が良いです。一気に,高いレベルでの指導が出来るようになるからです。
また,経験が豊かな先生には,良い刺激を与えてくれます。なんというか,経験を積むと,次第に自分に馴染んだ方法での指導が増えてきます。そんな時に,こういう具体的な指導法の載っている本を読むと,フレッシュなひらめきが誘発されやすくなります。
私は算数が好きなので,算数の項目があると嬉しくなります。この本にも算数の「見える指導」が載っています。読んでいて,「あっ!」と思った「見える指導」がありました。福嶋顕勝先生が積極的に指導されている「次元解析」が,平たい言葉で書かれています。「良いねェ」と,グッときました。文章問題は,式に単位をつけると,見えないことが見えてくるのです。それがとてもわかりやすく書いてあります。
お薦めします!