【横山験也のちょっと一休み】№.3207
『出雲国風土記』を少し読んで、面白いことを一つ見つけました。
それについては、またの機会にして、今日は時計の文字盤のクイズを一つ。
昔からある低中学年向けのクイズです。
ガラスでできた文字盤を落っことしてしまい、半分に割れてしまいました。
割れた文字盤をみたら、数の合計がどちらも一緒でした。
さてさて、どのように割れたのでしょうね。
このクイズは、「どう考えたか」という部分に、算数的な思考が入っています。
山勘で当たったら、それでおしまいとしてはもったいない問題です。
算数に慣れている先生でしたら、ガウス少年が数列の合計をあっという間に求めた逸話を思い出すでしょう。
そうでなくとも、文字盤の数は、数が1つずつ増えている数列ですので、最大+最小、つまり12+1=13となり、続いて、11+2も13となります。この11+2というのは、(最大-1)+(最小+1)ですので、以下も同様に13になることがわかります。
文字盤の文字の全体の合計が78とわかれば、それを半分にして…と考えることもできます。
13を3グループずつにするのもいいです。
どういう答え方にしろ、答えるためには数を見て、そこに何らかの論理性を持たせて説明することになります。
子どもなりに考えて答えることができたら、類例として文字盤が3つに割れた場合を考えさせるのも楽しいです。
初めて出題された2分割の問題の時より、簡単に答えがわかります。そうして、「3分割は簡単だよ」という言葉になって、子供たちの口からすっかり理解していることが発せられます。
思考力としての楽しみもあり、その上、何度もたし算をするので、ちょっとした暗算力・計算力の向上にも役立ちますね。
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