この漢字を読める人は少ないだろうなと思います。
でも,漢字を構成しているパーツを見ると,意味することはどなたにも分かると思います。
夕食のことです。
この漢字の読みですが,
音読みは「ソン」。
どんな意味なのか,全く分かりません。
訓読みは,『字通』に3つ載っています。
「めし」
「ゆうげ」
ここまでは,妥当なところと感じます。
そして,3つめです。
「もてなし」と読みます。
その昔も,夕飯時には人がやってきていたのでしょうね。
だから,夕飯でもてなしたのだろうなと思います。
夕飯時になったら,お客さんは夕飯にかかってはご迷惑と思い,腰を上げますが,
主の方は,もう準備が出来ていますからと,夕飯を勧めます。
お客はいったんは断りますが,主が進めるので,それでは・・・となります。
昔から,こういったことがあって,そのもてなしの中に夕飯が位置し,この漢字に「もてなし」をあてがったのでしょうね。
また,もてなしは,「持て成し」とも書きます。
晩ご飯を持って来て,楽しい一時を成しているようなイメージがわき上がってきます。
おもてなしは日本人の伝統的な心です。
この漢字を知ることで,昔の日本人の振る舞いが感じられてきますね。
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