新年度,新しい教室で子ども達との出会いが始まりました。
先生も子ども達も,これから先,どんなことが待ち受けているのかと,わくわく感でいっぱいと思います。
新学期になって,気分がいいからと,太陽が「ようし,一丁,今日は南から上がってみるか!」となったら,楽しいでしょうね。月も「新学期だから,満月を一週間ぶっ通しにしてあげよう!」となったら,嬉しいですね。
でも,そんなことは絶対に起こりません。自然の流れは人間界に何があってもいつもと同じように続きます。
不思議なもので,そんな自然のいつもの流れが,とてもありがたいのです。
人間も自然の一部です。
ですので,大きな変化が無く,これまでの流れに乗っていることも,なかなか良い気分と感じられてきます。
これが,「自然の流れに乗る」という方法で,新学期の指導としても活かされています。
給食当番・掃除当番・係活動・・・
新しく決め直します。
ここを「前の学年ではどうやっていたの?」と,前の学年の流れに乗ります。
「先生にわかるように,上手にやってね」と,出来るだけ良い感じでやってもらいます。
そうして,「良い方法だね」「良い先生だね」と前の学年のことをうんとほめます。
前の学年のことも,前の先生のことも,子ども達は大好きです。それをほめてくれる,新しい先生もうんと好きになります。
そうして,1週間,2週間と経ってから,自分の勉強してきた方法をそこに組み込みます。
「学年が一つ上がったんだから,ここはこうして見てはどうだろう」と。
城ヶ崎先生と新学期の話をすると,たいていは,このような話になります。
前の担任の先生の方法を知ることが出来,子ども達の様子も見ることが出来ます。
力づくで変える必要もなく,自然の流れに乗っていくのは,城ヶ崎先生が学んでいる古武道の流れです。