b7700海外関連で知り合いになった方が紹介してくれた本を読みました。
この本『なぜ数学を学ぶのか』は岩波ジュニア新書なので高校生ぐらいが読者対象です。読みやすく,一日の通勤中に読み終わりました。

面白かったのは,「数学の本質」です。
それは2つあり,「論理性」と「自由性」です。
その説明の後,ずばり,次のように記しています。

「数学の世界」というのは「論理のうえに成り立つ自由な世界」

こういう見方はいいですよね。自由というのは規則が明確になっているから成り立っているということがわかるからです。

算数でも同様のことが言えます。
棒グラフや折れ線グラフを学んだ人は,新聞のグラフを見ても,縦軸・横軸などから中味の様子が大方伝わり,「そう言うことだったのか」などと,そのグラフから自分なりに考えたり,感想を持ったり出来ます。でも,学んでいない人はそうはいきません。「わからない」という壁ができるだけで,グラフから得る自由な思いを体験できません。

算数は数学より生活に近いため,算数の規則性を学ぶことで,日常の多くの共通認識を会得し,さらにそれを一瞬で理解するようになります。そこに自分のこれまでの体験が関わりを持ち,自由な思いを巡らせることが出来るのです。
算数を学ぶと言うことは,言い換えれば,頭をより複雑により高度に自由に巡らせられることなのです。これは,脳の解放と言ってもいいと思います。

この本は,論理性と自由性の後,証明・論証などの話へと進んでいます。
その方面が気になる方は,ぜひお読みになってみて下さい。
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明日は「チーム算数」開催日です。
終わって一休みしたら,ルワンダへ出立です。
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