【横山験也のちょっと一休み】№.2407

通知表のシーズンですね。
山中伸之先生の『所見辞典』が最高ですね。

この本、日本経済新聞の書評で取り上げられました。
「行き届いた名文であり、理想の上司だ。もしこの人の部下だったら、倒れるまで頑張れてしまうだろう。」と記されています。
山中先生はそういう先生です。

■懐かしい、3年生の二次元表の写真■
古い写真を見ていたら、なかなか面白いのがでてきました。

小学校の先生をしていた頃に作った、算数の教材の一部です。

3年生で二次元表を教えるところがやってきました。
教科書をじっと見て、どうするかとあれこれ考えて作り始めたのが、これです。

2枚の紙の入った封筒を人数分作っておきます。
他にちょっと準備をして、これを子供たちに配ります。

そうして、一人一人の子供たちに、何が書いてあったか発表してもらいます。

「教室」で「すりきず」
「ろうか」で「ねんざ」

こういうのはよくあることなので、アハハと少し笑って、「気をつけましょうね」などと言って、雰囲気を盛り上げていました。

そんな中に「トイレ」で「こっせつ」が登場します。
教室中、大笑いとなります。
私も、「どうやって、トイレで骨折したんだ!」などと言ってしまい、さらに笑いが大きくなります。

子供達は発表の度に、二次元表に書き込みをしていくのですが、とっても良く盛り上がりました。

現場ならではの発想ですね。
こういう小さな発想も、すべて日本の教育現場の土壌の上に成り立っています。
そこから、「ルワンダに新しい算数を!」という流れになっています。
日本の教育現場の発想力は世界一だとつくづく思います。

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